Martin Garrix concert

スペインに住んでいて、最初の 4 ヶ月程は特に危ない目に合うこともなかったのですが、ワーホリ期間の最後に近づくにつれて、立て続けに危ない目にあったので、PSA として何が起きたのか、どの様な反省点があるのかを振り返って見たいと思います。いくつかインシデントがあったので、とりあえず 1 つ目

マラガでスマホを強奪された

を使って、EDM コンサートを観るためにマラガまで行きました。コンサート会場は、マラガ市内から電車で 40 分ほど離れたリゾートタウンにあり、チケット購入時には一人旅向けの手頃な宿泊施設はすでに満室でした。本当は会場近くに泊まりたかったものの、コンサートは朝 2 時までの予定で、始発も 6 時にはあるので、朝帰りで大丈夫だろうと判断し、マラガ市内のホステルを予約しました。

予定通り、2 時にコンサートが終わり、ゆっくり駅まで海岸沿いを歩きながら適当に時間を潰してから、4 時ころに駅前に着きました。そこに行くまでの途中で、喧嘩がヒートアップして、ある男性が女性をビーチに降りるスロープから突き落とす瞬間を目撃し、少し雰囲気は戦々恐々としていました。とりあえず、駅の入口が開くまで何もやることは無いので、通り沿いにあるベンチにポツリと座って携帯で YouTube を観ていました。

そうしていたら、突然、横から歩いてきた男が僕の手から携帯をもぎ取り、目の前の裏路地に逃げていきました。一瞬何が起きたか処理が追いつきませんでしたが、携帯を強奪された事を理解し、本能的に追いかけました。以前のブログに書いたように、その 2 ヶ月前に、メキシコシティで携帯を盗まれたばかりなので、その際に持っていた携帯は、買って間もない新品同様のデバイスでした。その事が頭をよぎり、絶対に取り返してやるという思いで追いかけました。

犯人がトロかったのが幸い?して、数週間前に自転車事故で左足を捻挫している身ながら、50m 程ですぐに追いつきました。彼の腕を掴んで、英語しか出てこなかったので、“You fucking give that back to me"と言ったら、彼が振りかぶって僕の顔にサイドフックを一発。そこまで強いパンチではなかったので、痛さはさほどありませんでしたが、小学生の頃、父親に叩かれて以来、本気の暴力を受けたのは初めてだったので、かなり驚きました。驚いてる暇も無く、二発目のフックが顔に着弾。そして、僕が少しよろけたところを、彼が僕の首に腕を回し、チョークホールドを受けました。苦しいと思っていたら、気を失い、地面に倒れ込みました。

彼は僕が気を失ったのを見計らって、僕を開放し更に逃走。地面に倒れ込んだ僕は、気を失っていたものの、失ったのはほんの 1,2 秒の話。すぐに意識を取り戻し、一瞬、夢でも観ていたんだっけ?という気分になりましたが、携帯を盗まれていたことをすぐに思い出し、立ち上がって彼の逃げていった方に走り出しました。朝の 4 時の田舎町の裏路地なんで、人っ子一人いませんが、遠目にカップルがいたので、走りながら声をかけるも無視。がむしゃらに犯人を見失わないように追いかけ続けました。そうすると、彼がある分かれ道を右に曲がると、その先は行き止まり。そこで再度追い詰め、今度も彼を掴み、本当に警察には言わないから携帯だけ返してくれと懇願。行き止まりで再度捕まったことからなのか、彼も少し「またやったろか」みたいな構えを見せたものの、まだ盗人の日が浅く、やり切る強さがないのかは知りませんが、手渡しで携帯を返してくれました。

携帯は失わずに済みましたが、チョークホールドを食らったことから、首の痛みが一週間ほど残りました。更に痛手だったのが、サイドフックを食らった際に、つけていた完全ワイヤレスのイヤホンを両方落としたようで、ホテルに帰るまでそれに気づかず、徹夜をした+強盗に遭った直後だったので、取りに戻る気力もなく、€150 程したお気に入りの品ではありましたが、諦めました。

取られた際に勝手に撮られた写真

blurry

事件の全貌を、後に声をかけてくれた方に説明

反省点

兎に角、気を抜かないこと。夜の夜道なんて特に。Youtube を肘を膝にかけて、前かがみで観てたりしたら、格好の獲物だと思われても仕方なかったかもしれません。後、メキシコで盗まれた際にも思いましたが、携帯の首掛けは結構重要かもしれません。個人的には自転車に乗る際のナビとしてつけたりする際に邪魔なので、つけていませんが、なにか着脱が簡単にできるような品があったら、買っておくべきでした。

後、旅行保険はやはり必須ですね。もちろん、携帯を盗まれると、保険金でカバーしてくれる異常に面倒くさいことにはなりますが、完全に携帯が無くなってしまうだけよりかはマシなのかと。私は今回は盗まれませんでしたが、スペイン滞在時の保険の重要さを身にしみて感じました。

バルセロナに戻っても、盗難未遂があった

そんな事件の後、バルセロナに戻ってきてから、友人と夜ご飯を食べた後の帰りに、また盗まれかけました。今度は最寄りの地下鉄の駅構内で、エスカレターであがっていく際に、反対側のお兄ちゃん集団に手を伸ばして来て携帯を取ろうとしてきました。私は、マラガの一件から、スマホを握るときは握力を強めにしていたので、取られずにただ触られた形ですが、こんな家の近くでも盗まれかけるなんて、驚きました。

さらなる反省点

取られずに済んだとき、怒りが込み上げてきて、彼らに向かって強めに F ワードを言った後に中指を立てたら、少し怒らせてしまったらしく、やったろかみたいな感じを出してきました。結局は向こうも威嚇してただけで、特にエスカレーターを登ってきてなにかされるみたいなことにはなりませんでしたが、反撃して痛い目をみるよりかは、大人しく穏便に済ませたほうが身のためだったかもしれません。後、夜中はやはり気をつけるべきですね。